決算書が読めない社長が最初に損する場所

決算書が読めない社長が最初に損する場所

毎月、税理士から試算表を渡される。説明を聞く。「わかりました」と言う。
でも帰り道、何をわかったのかが思い出せない。
そういう経験が、一度や二度ではない方に読んでほしい記事です。

損をする場所は「判断の瞬間」にある

決算書が読めないことで、すぐに会社が傾くわけではありません。
問題は、判断を迫られたときに起きます。

「この設備に投資すべきか」
「今期、採用を増やせるか」
「借入を増やして大丈夫か」

こうした場面で、数字を根拠に判断できる社長と、感覚だけで決める社長では、同じ決断をしても精度がまるで違います。

感覚が当たることもあります。ただ、それは「運が良かった」だけかもしれません。
数字を読める人は、運に頼らなくていい場面を少しずつ増やしていけます。

決算書は「健康診断の結果通知」と同じです

難しく考えすぎている方が多いのですが、決算書は本質的に「会社の健康診断の結果通知」です。

血圧・血糖値・コレステロール値。
数値の意味を全部わかっていなくても、「基準値を外れているかどうか」は誰でも気にします。

決算書も同じです。
「うちの会社は今、どのくらい健康か」を確認するためのものです。

損益計算書は「今期、儲かったか」。
貸借対照表は「会社に、どれだけの体力があるか」。
まずこの2つの役割だけ押さえておけば、入口には立てます。

最初に見るべき数字は、実は2つだけ

「どこから読めばいいかわからない」という声をよく聞きます。
最初から全部を理解しようとするから、毎回挫折するのです。

私がまず確認するよう伝えているのは、現預金残高と借入残高の差額です。

手元にある現金が1,000万円。借入残高が3,000万円。
この差額はマイナス2,000万円です。

この数字が示すのは「もし今日、事業をやめたとしたら、借金を返せるか」という会社の体力です。
黒字でも、この差額がずっとマイナスの会社は、じわじわと体力を失っています。

逆に、この差額がプラスに向かっている会社は、少々の赤字があっても「建て直せる余地がある」と読めます。

決算書を読むとは、最終的に「自分の会社が今、どっちに向かっているか」を知ることです。


まず1つだけ覚えてください。現預金残高と借入残高の差額。
その数字が、今のあなたの会社の現在地を教えてくれます。

今日のアクション:直近の試算表を開いて、現預金残高と借入残高の差額を計算してみる