今月も黒字だった。試算表を見せてもらって、「良かったです」と一言。
でも本当は、なぜ通帳の残高が思ったより増えていないのか、わかっていません。
利益は「意見」、現金は「事実」です
損益計算書に書かれた利益は、実は多分に「意見」でできています。
売掛金は、まだ入金されていなくても売上に計上されます。
在庫は、お金を払って仕入れても、経費にはまだなりません。
借入金の返済は、元本部分が損益計算書に一切出てきません。
つまり、利益が出ていても、手元の現金が同じペースで増えるとは限らないのです。
「黒字なのに苦しい」と感じている社長は、この構造を体感として知っているはずです。あなただけではありません。
決算書は「過去」、資金繰り表は「未来」
試算表や決算書は、過去の結果を記録したものです。
一方で資金繰り表は、これから先の入金と出金を月ごとに予測する表です。
税理士は決算書を作ってくれます。でも、資金繰り表は基本的に自分で作らない限り、存在しません。
だからこそ、多くの社長が「見たことがない」のです。
資金繰り表がないと、何が起きるか
先の入出金が見えていないと、資金がショートする直前になって初めて気づく、という事態が起こります。
借入の交渉も、余裕があるときに動くのと、切羽詰まってから動くのとでは、銀行の受け止め方がまったく違います。
まずは3ヶ月先までで構いません。売上の入金予定と、支払い・返済の予定を並べてみてください。それだけで、見える景色が変わります。
数字を武器にする経営者は、過去だけでなく、未来の数字も見ています。
今日のアクション:向こう3ヶ月分の入金予定と支払い予定を、紙に書き出してみる

